こんにちは！私たちのブログへようこそ。ブラジルで働いている、または働く予定のある方は、労働者の権利を理解することが非常に重要です。ブラジルの法律では、いくつかの義務的な福利厚生が保証されており、多くの企業が優秀な人材を惹きつけ、維持するために追加の福利厚生を提供しています。主な福利厚生を見ていきましょう！ 法定福利厚生 これらは労働法（CLT）によって保証されている権利であり、交渉によって減らすことはできません。 最低賃金: すべての労働者は、政府によって毎年調整される基本額を受け取る必要があります。 13か月給与: 通常11月と12月に2回に分けて支払われる年次ボーナスで、月給に相当する金額です。 年次有給休暇: 12か月間の勤務後、従業員は給与の3分の1が追加された30日間の有給休暇を取得する権利があります。 FGTS（勤続年数保証基金）: 雇用主は毎月、労働者の月給の8％を特定の口座に預ける必要があり、不当解雇、住宅購入、退職などの場合に引き出すことができます。 交通費補助: 会社は従業員の自宅と職場間の通勤費用を負担する必要があります。労働者はこの福利厚生のために給与の最大6％まで拠出することができます。 産休・育休: 女性は120日、男性は5日間の休暇を取得する権利があります（企業によっては期間が延長される場合があります）。 解雇予告期間: 正当な理由のない解雇の場合、労働者は30日間の予告期間を受ける権利があり、勤続年数1年ごとに3日ずつ増加し、最大90日間になります。 有害手当・危険手当: 危険な環境で働く労働者には追加の手当が支払われます。 有給休暇: 個別または団体協約など、特定の条件下で有給の休暇が付与される場合があります。 その他の福利厚生（法律で義務付けられていないもの） 多くの企業は、優秀な人材を惹きつけ、維持するため、または労働組合との労働協約によって義務付けられているため、追加の福利厚生を提供しています。 健康保険・歯科保険: 従業員とその扶養家族のための医療および歯科医療の補償。 食事券: 日常の食事の費用を補助。 私的年金: 公的年金制度を補完するものです。 生命保険: 万が一の場合に、労働者とその家族を経済的に保護します。 利益分配（PLR）: 企業の業績に基づいたボーナス。 在宅勤務・フレックスタイム: ワークライフバランスを向上させるための選択肢。 賃金調整: 労働組合と雇用主の間で、インフレ率を上回る賃金調整の合意。 特定の最低賃金: 団体協約において、特定のカテゴリーに定められた最低賃金額。 追加の休日と生活必需品セット: [...]

このビデオでは、労働契約終了その他の 3 つの形態について説明します。 辞職の申し出 最初の形態は、従業員による辞職の申し出です。この労働契約終了の形態では、手順は基本的に正当な理由のない解雇の場合と同じです。従業員が辞職を申し出る場合、辞職届を提出し、ブラジルの労働法に基づいて30 日間の通知期間を履行する必要があります。通知期間は働くか、または補償されるかのいずれかです。 通知期間の履行: 従業員は辞職届を提出した後、さらに 30 日間働き続けます。この場合、最後の勤務日まで通常の給与が支払われます。 通知期間の免除: 従業員が通知期間の履行を免除することを要求し、会社が同意した場合、従業員は即座に退職することができます。しかし、会社が同意しない場合、従業員は通知期間を履行しないことで会社に給与 30 日分を補償する必要があります。 通知期間の補償: 従業員が通知期間を履行したくない、または履行できない場合で会社がこの義務を免除しない場合、会社は従業員の給与 30 日分に相当する金額を差し引くことができます。 辞職の申し出では、以下の権利がすべて維持されます：比例給与、未払いの有給休暇、比例有給休暇、比例 13 か月給与。 しかし、従業員は以下の権利を持ちません：FGTS の 40%の補償、FGTS の引き出し、失業保険の受給。 合意解雇 もう一つの形態である合意解雇は、正当な理由のない解雇と辞職の申し出の組み合わせです。合意解雇の場合、会社と従業員の双方が労働契約を終了することに合意します。 この形態では、辞職の申し出の場合と同様に、比例給与、未払いの有給休暇、比例有給休暇、比例 13 か月給与といった解雇手当を受け取る権利がある他に、以下の権利もあります：通知期間の半額と FGTS 残高の 20%の補償。 さらに、FGTS の残高の最大 80%を引き出す可能性があります。 一方、合意解雇では従業員は失業保険を受け取る権利を失います。 正当な理由による解雇の申し出 最後に、最も深刻な形態である会社側による正当な理由による解雇の申し出です。この場合、従業員が会社を正当な理由で解雇するのです。 これは、会社が労働契約で定められた権利と義務を遵守しない場合に発生する可能性があります。例としては、モラルハラスメント、セクシャルハラスメント、過剰な労働時間、生命の危険などがあります。 [...]

ブラジル労働法において、懲戒解雇（ポルトガル語で「demissão por justa causa」）は、慎重かつ重要なテーマです。従業員が労働法（CLT）で定められた重大な違反行為を犯した場合に、雇用主が雇用契約を解除することを指します。法的問題を回避し、従業員が自身の権利を理解するために、その理由、正しい手続き、必要な注意点を理解することが企業にとって不可欠です。 懲戒解雇の理由 CLTは、懲戒解雇につながる可能性のある理由を明確に定義しています。これらの理由には以下が含まれます: 不正行為: 不誠実、窃盗、または詐欺。 不適切な行動または不正行為: 職場での不適切な行動または不正行為。 習慣的な取引: 雇用主の許可なく自身のために取引を行い、会社に競争や損害をもたらすこと。 刑事罰: 刑事有罪判決により雇用関係の継続が不可能になった場合。 職務遂行の怠慢: 職務を怠惰、意欲の欠如、不注意、努力の欠如、軽率などで行うこと。 習慣的な飲酒または勤務中の飲酒: 慢性的なアルコール依存症、または勤務中の酩酊。 企業秘密の漏洩: 会社の機密情報の開示。 規律違反または反抗行為: 正当な命令に従わないこと。 職場放棄: 正当な理由のない長期の無断欠勤。 身体的な攻撃: 同僚または上司への暴力。 名誉や評判の傷害: 中傷または侮辱。 賭博の常習: 有害となる可能性のある習慣的な賭博。 国家の安全に対する行為: 国家の安全を脅かす行為。 懲戒解雇の手続き 懲戒解雇を実施するには、特定の手続きに従う必要があります: 違反の特定: 従業員が行った違反を明確に特定する必要があります。 従業員への通知: 従業員に解雇を正式に通知する必要があります。 契約の解約: 雇用契約を正式に解除します。 [...]

知っておくべきこと：ブラジルにおける正当な理由のない解雇 皆さん、こんにちは！今日のブログでは、企業の世界において非常に重要なテーマである、正当な理由のない従業員の解雇について取り上げます。ブラジルにおけるこの解雇の概念、正しい手続き、そして企業が従うべき計算例について解説します。 正当な理由のない解雇とは？ 正当な理由のない解雇とは、雇用主が特定の理由や従業員の不適切な行動なしに、従業員を解雇することを決定した場合に発生します。ブラジルでは、**労働法（CLT）**がこの種の解雇に関連する規則と手続きを定めています。企業が潜在的な労働訴訟を避けるためには、自社の法的義務を認識しておくことが重要です。 正当な理由のない解雇の一般的な理由 企業が正当な理由のない解雇を選択する理由は様々です。最も一般的な理由としては、以下のようなものが挙げられます: 組織の再編成 コスト削減の必要性 企業戦略の変更 従業員が会社の文化や目標に適応できていないこと 正当な理由のない解雇における従業員の権利 正当な理由なく解雇された従業員は、法律で保証された多くの給付を受ける権利があります。これには以下が含まれます: 解雇予告: 勤務予告: 従業員は予告期間中も勤務を継続し、勤務年数に応じて30日以上となる場合があります。従業員は、1日あたり2時間の勤務時間短縮、または期間の最後に7連休を取得する権利があります。 補償予告: 雇用主は従業員を直ちに解雇し、予告期間に相当する金額を支払います。 予告期間の長さ: 勤続1年未満の従業員には30日の予告期間があります。勤続年数1年ごとに3日ずつ予告期間が追加され、最大60日の追加（合計90日）となります。 計算例: 勤続5年の従業員は45日（30日 + 15日）の予告期間を受ける権利があります。勤続10年の従業員は60日（30日 + 30日）の予告期間を受ける権利があります。 特記事項: 雇用主が解雇する場合、上記の期間に従って事前に通知する必要があります。雇用主は、勤務予告または補償予告を選択できます。従業員が辞職する場合も、30日の予告を遵守する必要があります。従業員が予告を遵守しない場合、雇用主は給与から対応する金額を差し引くことができます。予告は、従業員が現職にある期間にのみ通知できます。たとえば、休暇中に予告を通知しようとする試みは、法的に異議が申し立てられ、無効になる可能性があります。 給与の残高: 従業員は、その月に働いた日数分の給与を受け取る権利があります。 計算例: 月給がR$3,000の従業員が、30日の月の10日に解雇された場合、従業員はR$1,000の給与を受け取ります。これは、月給R$3,000を月の総日数で割り、働いた日数を掛けたものです。 FGTS（勤続年数補償基金）に対する40%の補償金: 企業は、従業員に対して既に支払われたFGTSの**総額の40%**に相当する金額を支払う必要があります。 例: 採用以来、従業員に支払われたFGTSの総額がR$5,040だったと仮定します。企業はこの金額に対してさらに40%、つまりR$2,016を支払う必要があります。 比例配分および未取得の休暇: 従業員は、未完了の取得期間に比例した休暇と、まだ取得していない完了済みの取得期間の休暇を受け取る権利があり、それぞれに3分の1が加算されます。 未取得の休暇の例: 月給がR$3,000の従業員が未取得の休暇期間を持っている場合、R$3,000 + [...]

個人所得税の課税所得金額が更新。さらに新しく所得控除金額が定められる。 ブラジルにおける個人所得税の課税対象となる総所得金額が、 2023/05/01付けで更新さ れました。 5月1日以降は、上記の一覧表の金額をベースに所得税が計算され、給料や賃貸、 Carnê Leão、役員報酬(Pró-Labore)など収入額にも影響が及ぶことになります。 2015年以来の更新となった上記の課税所得金額に加え、所得控除についてもオプシ ョナルとして新たな計算方法が加わりました。 これまで所得金額から控除が可能であったものは以下の4つでした。 扶養家族 社会保障 扶養手当 個人年金 今回の更新により、一定の金額を使用したシンプルな控除方法がブラジル政府により定 められ、上記にて示しました全ての項目を所得金額から差し引く代わりに、指定の控除 額 R$ 528,00を使用できるようになりました。下の例をご覧ください。 この場合、指定控除額を使用するよりも、従来の計算方法で所得税を算出した方が有利 であることが分かります。