推定利益制度(Lucro Presumido)の変更点:企業が知っておくべきこと

ブラジルの課税方式「Lucro Presumido(推定利益制度)」を採用しており、年間売上が 500万レアル を超える企業様は、税金の計算方法の変更にご注意ください。この変更により、支払う税額が増える可能性があります。

何が変わったのか?

年間売上が500万レアルを超える場合、IRPJ(法人税)と CSLL(社会負担金)の計算基礎が引き上げられます。

重要なポイントは、年間売上が500万レアルまでは、これまでと変わりません。変更の対象となるのは、500万レアルを超えた部分のみです。その超過分について、推定利益率が現在の率より 10 引き上げられます。

具体的な新しい推定利益率

超過分については、以下のような率が適用されます。

  • サービス業(現行32%): 35.2% に引き上げ。
  • 商業・工業(現行 IRPJ 8% / CSLL 12%): それぞれ 8.8% と 13.2% に引き上げ。

複数の事業を行っている企業は、各事業の売上比率に応じて按分計算が必要になります。

影響の具体例

年間売上が 600万レアル のサービス会社の場合、年間で 10,880レアル(1.73%増)の増税となります。しかし、規模が大きくなると影響はさらに深刻です。年間売上が 6,000万レアル のサービス企業では、年間増加額が 598,000レアル に達し、税負担は9%以上増加します。

経営戦略としての税務計画

年間売上が500万レアルを超える企業は、複数のシナリオを試算し、Lucro Presumido と Lucro Real(実質利益制度)を比較して、早めに対策を検討することが重要です。税務の見直しはコストではなく、経営戦略です

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