見覚えのない請求書(Nota Fiscal)を受け取ったら?会社を守るための対処法

見覚えのない Nota Fiscal(ノータ・フィスカル)を受け取っても、慌てる必要はありません。ブラジルの税務制度には、企業を守るための「受領者の意思表示(Manifestação do Destinatário)」という公式な仕組みがあります。

「受領者の意思表示」とは?
これは、自社の CNPJ(企業番号)に対して発行された取引を「認める」か「認めない」かを税務当局へ正式に知らせる手続きです。
この仕組みは、不正な請求書の発行や誤登録を防ぐための重要な保護手段です。

すぐに行うべきチェック
見覚えのない Nota Fiscal を受け取ったときは、次のチェックをすぐに行ってください。
1 CNPJ が自社のものか確認する。
2 記載されている日付・内容・金額が、実際に依頼したものか確認する。
3 社内の経理・会計担当に確認する。 — 内部処理の可能性もあります。
4 不正の疑いがある場合は支払いを止め、証拠を保存する。(PDF や XML、メールの写しなど)

手続きの手順
物品の場合(NF-e)
NF-e(物品)の「受領者マニフェスト」を行う手順です。
1 全国 NF-e ポータル、または州の SEFAZ アプリにアクセス
2 NF-e を「アクセスキー(44 桁)」または CNPJ で検索
3 イベント種別を選択
– Ciência da Emissão(発行認知)
– Confirmação da Operação(取引確認)
– Desconhecimento da Operação(取引不明)
– Operação Não Realizada(取引未実施)
4 認識していない場合は「Desconhecimento da Operação」を選択
5 電子証明書で署名して送信
6 発行されたプロトコル番号を保存
7 取引先と会計士に連絡し、不正の疑いがある場合は警察(BO)や税務当局に通報しましょう。

サービスの場合(NFS-e)
サービス提供(NFS-e)の場合は、自治体ごとに仕組みが異なります。サンパウロ市を例に説明します。
1サンパウロ市の「Nota Fiscal Paulistana」システムにアクセス
2 受領者(Tomador)としてログイン
3 メニューの「受領済み NFS-e」または「履歴」から該当の請求書を確認
4 発行者、サービス内容、金額、日付などを契約書や注文書と照合
5 請求書に見覚えがない場合は、「承認/拒否」または「受領者の確認」メニューから「拒否」または「不認知」を選択・登録
6 プロトコルを保存
7 取引先と会計士に連絡し、必要に応じて BO(警察届)や税務当局への通報を行いましょう。

手続き後にどうなる?
「認識していない」「拒否した」と登録した場合、税務当局や発行者側が内容を確認し、修正・キャンセル・理由の説明などの対応を取ります。
このとき発行されるプロトコルは、あなたの会社を守る大切な証拠になります。必ず保存しておきましょう。

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