オルガテックチャンネルへようこそ!通常の休暇と集団休暇について取り上げましたが、視聴者の皆様から有給休暇の売却、専門用語ではアボーノ・ペクニアリオについてもっと詳しく知りたいというご要望をいただきました。 正式には「アボーノ・ペクニアリオ」という言葉が正しいのですが、一般的には「有給休暇の売却」という言い方が使われています。 ここでは「有給休暇の売却」と表現しますが、正式名称を覚えておいてください。
有給休暇の売却とは何ですか?
有給休暇の売却とは、従業員が最大で休暇期間の3分の1を売却できる制度です。 通常、従業員は1年勤務後に30日間の休暇を取得する権利があります。
仕組み
従業員が30日間の休暇を取得する代わりに、20日間だけ休み、残りの10日間を会社に売却することができます。 この場合、従業員は休暇を取らずに働き、その10日間分の給与を受け取ります。
例
従業員の給与が月額3,000レアルで、2025年6月1日から20日間の休暇を取り、10日間分を売却すると仮定します。スケジュールは以下のようになります。
- 2025年6月1日~6月20日:休暇
- 2025年6月21日~6月30日:通常勤務
従業員は6月21日から6月30日までの10日間の給与に加え、売却した休暇分の金額も受け取ります。 給与の計算は、3,000レアルを30日で割り、10日分を掛けた1,000レアルが勤務分の給与となります。 さらに、売却した休暇分として1,000レアルに3分の1を加算した1,334レアルを受け取ることになります。 したがって、この10日間分の給与合計は1,000 + 1,000 + 334 = 2,334レアルとなります。
分割休暇の場合の有給休暇の売却
30日間の休暇は、次の条件を満たす場合、最大3回に分割して取得することができます。
- 1回目の期間は最低14日間でなければなりません。
- 他の期間はそれぞれ最低5日間でなければなりません。
分割休暇の場合でも、従業員は最大10日間を売却し、残りの20日間を休暇として取得することができます。例えば:
- 1回目に15日間、2回目に5日間。または、
- 1回目に14日間、2回目に6日間。
一般的なルール
- 休暇の売却は従業員の選択であり、従業員が権利取得期間が終了する15日前までに申し出た場合、会社はその申し出を受け入れなければなりません。
- それ以外のタイミングで申し出があった場合、その承認の判断は会社の任意となります。
- 売却した休暇の支払いは、通常の休暇支払いと一緒に行われ、休暇開始の2日前までに支払われる必要があります。
休暇の削減とアボーノ・ペクニアリオ
不当な欠勤などの理由により休暇日数が24日、18日、12日、またはそれ以下に減らされることがあります。その場合、「アボーノ・ペクニアリオ」として売却できる日数は以下の通りです:
- 24日間の休暇:8日間を売却可能
- 18日間の休暇:6日間を売却可能
- 12日間の休暇:4日間を売却可能
重要な注意点: 繰り返しになりますが、「休暇の売却」という表現は厳密には正しくなく、正しい用語は**「アボーノ・ペクニアリオ」**です。
この説明が、ブラジルの休暇制度について理解を深める一助となれば幸いです。 ご質問がありましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください!