今回は、皆様がより理解しやすいよう、実際にどのように税金がかかってくるのか、2 つの例を挙げたいと思います。
例1:海外本社のみにサービスを提供する会社
ブラジルに所在し、従業員を雇用し、車両を所有し、オフィススペースを賃借し、海外本社のみにサービスを提供する会社を想定してみましょう。この会社が支払う主な税金と負担金は何でしょうか?
- 給与に対して: 所得税、INSS、FGTS の支払いが発生します。FGTS は税金ではありませんが、会社は支払う義務があります。
- 車両に対して: 年の初めに、イペヴェアー(IPVA)を納付する必要があります。
- 不動産に対して: イペテウー(IPTU)の課税があります。
- サービスの輸出に対して: 通常、サービスには ISS、ピス(PIS)、コフィンス(COFINS)の課税があります。輸出に関連する特定のルールにより、これらの税金が免除される場合もあります。
- 利益に対して: IRPJ と CSLL が課せられます。
- その他: 年の中頃に、テーエフィエー(TFE)の支払いが必要となります。また、特定の状況においては、所得税、ピス、コフィンス、CSLL、ISS、INSS などの源泉徴収税が発生する可能性があります。
要約しますと、この会社が支払う税金は、所得税、INSS、FGTS、イペヴェアー、イペテウー、ISS、ピス、コフィンス、IRPJ、CSLL、テーエフィエー、源泉徴収税 になります。
例2:製品を輸入し、再販する会社
次に、ブラジルに所在し、従業員を雇用し、車両を所有し、オフィススペースを賃借し、製品を輸入し再販する会社を想定してみましょう。
この会社は基本的に、最初の例で説明した税金と同じ税金を支払いますが、製品の輸入と再販に関連する税金が追加されます。
- 輸入時: 輸入税(I.I.)、ICMS、IPI、ピス、コフィンス、およびシスコメックス(SISCOMEX)料金などの輸入プロセスに関連するいくつかの追加料金が発生します。
- 再販時: ICMS、IPI、ピス、コフィンスを納付することになります。
要約しますと、製品を輸入し再販する会社が支払う税金は、所得税、INSS、FGTS、イペヴェー、イペテウー、輸入税、ICMS、IPI、ピス、コフィンス、シスコメックス料金、IRPJ、CSLL、テーエフィエー、および源泉徴収税 になります。
このプレゼンテーションは主な税金のみを対象としていることにご注意ください。特定の製品や活動に対して課せられる、特有の追加税や負担金も存在します。ご提示いたしました税率はあくまで説明目的のものであり、実際に適用される税率を確定するためには、個別に税務調査を行う必要があります。ORGATECでは、ブラジル税制の複雑さをより理解していただき、お客様企業がブラジルの法律に準拠するようサポートしております。ご質問や、サポートのご依頼がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。