◆ 一般従業員と役員報酬の給与手取り額をどのように計算すればよいのか?
◆ 一般従業員・役員報酬それぞれの月額給与に対する会社のコストはいくらなのか?
◆ 義務付けられている源泉徴収税は同じなのか?
このようなご質問をよくいただきますが、理解をサポートするために作成しました下記表を共有いたします。
① 一般従業員 (CLT) と役員報酬 (Pró-labore) の給与手取り額をどのように計算すればよいのか?
⇒月/給与グロス額 R$ 5.000,00 の場合:
【一般従業員 CLT】
(+) 給与グロス額 5.000,00
(-) INSS* 99,25
(-) IRRF 478,35
(=) 給与手取り額 4.422,41
【役員報酬 Pró-labore】
(+) 給与グロス額 5.000,00
(-) INSS* 550,00
(-) IRRF 365,12
(=) 給与手取り額 4.084,88
* 日伯社会保障協定をお持ちの駐在員の場合、この金額はゼロとなります。
② 一般従業員・役員報酬それぞれの月額給与に対する会社のコストはいくらなのか?
⇒上記シミュレーションをベースに、会社のコストは下記の通りです
【一般従業員 CLT】
・INSS* 5.000,00 x 26,8% = 1.340,00
・FGTS 5.000,00 x 8% = 400,00
合計: R$ 1.740,00
※INSS は例として26,8%としましたが、
TerceiroやRATによって税率(26,8%~28,8%) が変わります。
【役員報酬 Pró-labore】
・INSS* 5.000,00 x 20% = 1.000,00
合計: R$ 1.000,00
* 日伯社会保障協定をお持ちの駐在員の場合、この金額はゼロとなります。
③ 義務付けられている源泉徴収税は同じなのか?
⇒ いいえ。上記の例が示すように、一般従業員と役員報酬では従業員負担分(源泉徴収税)と会社負担分、両方異なります。
また、考慮すべき点としては、役員報酬と違い一般従業員の場合はさらに13ヶ月給与と休暇の権利がございます。