なぜ会社の事業目的と CNAEコードを一致させることが重要なのか?
会社の定款に記載された事業目的と登録されている CNAE コードに不一致があると、税務当局との間に思わぬ問題を引き起こす可能性があることをご存じでしょうか? 定款上の事業目的と公的登録情報の整合性は、法務・税務上のトラブルを避けるために極めて重要です。 事業目的とは? 定款に記載される「事業目的」は、会社が実際に行っている、または今後行う予定の活動内容を明確に記述したものです。これは会社の事業内容を定義するもので、例えば「衣料品小売業」、「経営コンサルティング」、「家具製造業」などが該当します。 CNAEコードとは? CNAE コードとは、「全国経済活動分類コード(Classificação Nacional de Atividades Econômicas)」の略で、ブラジルで企業が行う経済活動を分類・特定するための全国統一コードです。税務署、商業登記所、市役所などの機関が、企業の業種や事業内容を識別する際に使用します。 なぜ事業目的と CNAE の整合性が重要なのか? 定款に記載された事業目的と CNAE コードの内容が一致していない場合、次のような問題が発生する可能性があります: 税務上のリスク: 実際の事業と異なる活動内容で課税される恐れがあります。 営業許可証の取得: 自治体にて営業許可証(アルバラ)の取得が困難になる場合があります。 入札・契約時の不整合: 書類の不整合により失格となる可能性があります。 Simples Nacional 制度: 対象外の活動で登録されていると、制度から除外されるリスクがあります。 よくある不整合の事例 典型的な例として、ソフトウェア開発を定款に記載しているにもかかわらず、コンサルティング業の CNAE コードで登録している IT 企業が挙げられます。このような場合、税制上の取り扱いに大きな影響が出ることがあります。 整合性を保つためのポイント 整合性を保つには、次の点を意識して対応することが大切です: 法務や会計の専門家と連携して定期的に定款を見直す。 登録されている全ての CNAE [...]
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